大切な家族のもしもの時、突然「喪主(もしゅ)」として、故人の通夜・葬儀・火葬・納骨までを取り仕切る立場になります。しかもそれは、事前に予定されているものではなく、ほとんどが突然訪れることになります。
その時に困惑しないよう、白寿殿石巻は「事前相談」をおススメしています。
事前に相談しておくことが大切なのはわかっても、
その事前相談をする葬儀社はどこにすればよいか?
そうなった時に、同じ葬儀の内容なら安いところ、格安のところに頼みたい。
とお考えの方は少なくないと思います。
同じ「家族葬」を扱っていても葬儀会社ごとに値段が大きく違うのはなんで?
といった疑問を持たれた方の為に、地元石巻で葬儀を120年以上執り行わせて頂いた老舗である私たちが解説させて頂きます。
【目次】
(1)安い・格安の葬儀とそうでない葬儀の違い
(2)葬儀内容のどんなところで費用が変わってくるのか
(3)広告などの格安表記の場合に気をつけたいこと
(4)失敗しない葬儀会社を選ぶためのポイント
(5)まとめ
(1)安い・格安表記の葬儀とそうでない葬儀の違い
葬儀会社によって「●●円~」という表記で費用を掲載しているところがほとんどですが、ご存じのとおり「~」にこそ、その違いが大きく表れます。
例えば業界で最安値を表示しているAという葬儀会社があったとします。
そういった場合のA社の葬儀プランは、葬儀として成立する必要最低限の内容のみの費用を記載し、そのうえで「~」としています。
つまり掲載されている最低金額には「喪主様のご意向」は含まれていません。
最も安い表記の場合、葬儀というより火葬のみのプランで掲載されている場合もあります。
ですので実際に葬儀を依頼し、いざ葬儀内容を決めていくぞという段階で喪主様のお考えによって「あれも足りない」「これも足りない」という状況になり、必要なものを足していくと「あれ?他社の葬儀費用と同じかそれ以上にかかってしまった」となるケースが多々ありトラブルの原因となります。
ですので重要なのは、「葬儀会社ごとにプランに含めている内容が全く異なる。」という点です。
高いのには理由があるように、安いのにも理由があります。
業者まかせにせず、ご自身でプラン内容をしっかり確認しご検討いただくことが重要です。
(2)葬儀内容のどんなところで費用が変わってくるのか
葬儀会社によって価格表記によって葬儀内容が違っているとご説明しました。
では、葬儀の内容のどんなところで費用が変わってくるのでしょうか。
主に大きく違ってくる点は下記のとおりです。
※家族葬の場合を例にご説明しています。
●葬儀に参列いただく方の人数
家族葬といっても一緒に住んでいる家族だけの場合から、親戚まで呼ぶケース、親戚だけでなく近い知人、友人も呼ぶケースなど故人、喪主様のお考えによって異なりますので、葬儀の際にどこまでの人に来てもらうかによって大きく違ってきます。
人数に応じて会場も変わってきますし、会葬礼状を出すハガキ、案内状の数と手間も変わるため「どれくらいの人数を呼ぶか」が大きな要因となります。
●祭壇や仏衣、棺の規模・グレード
祭壇の大きさ、献花が造花の場合もあれば生花のところもあります。
また故人に着せる仏衣、ご遺体を納める棺も種類、グレードによって異なります。
●お坊さんに払うお布施
葬儀を執り行う上で寺院のお坊さんにお経をあげてもらいますが、その回数の違いや
法名の有る無し、戒名をつけてもらうかなどによってお坊さんに払う費用が異なり葬儀全体にも影響します。
(3)格安表記の葬儀社に相談する場合に気をつけたいこと
それでもやっぱり、できる限り費用は抑えたい。というお気持ちもよく分かります。
ですので安い葬儀会社に相談する時には下記を気を付けてのぞみましょう。
●事前相談の段階で内容を詳しく確認しておく
●望んでいないグレードや高額なオプションなどがついてないか確認する
●自分の望むような葬儀を行った場合の費用を見積っておく
●他の葬儀会社を最低でも1社、相談して費用と内容を比較してみる
●相談にのってくれたスタッフの対応が良かったか
以上の5つを気を付けてもらうことで、望んだ葬儀に近づけていくことができます。
(4)失敗しない葬儀会社を選ぶためのポイント
この記事では葬儀の「費用」「価格」について説明しました。
そのうえで失敗しない葬儀をするために葬儀会社を選ぶためのポイントをご紹介します。
①漠然とでも良いので葬儀の規模感を予め考えておく
まずは自分が喪主になった時に、どこまで葬儀に人を呼ぶべきかを考えておきましょう。
故人が会社の代表や役員であった場合、取引先にはどのような知らせるべきか、
そうでない場合は、家族だけでよいか、親戚も呼ぶか、ぜひ考えてみてください。
②葬儀に使える予算を考えておく
喪主様によって経済状況は異なります。立派に、十分に弔ってあげたいと思う反面、葬儀後に残された遺族たちの生活を考えることもとても大切です。収入と支出、蓄えなどを踏まえて、葬儀の内容や規模を考える前に、「葬儀にかけられるお金はどれくらいあるか」も考えておきましょう。
③事前相談の時のスタッフの対応をしっかり見ておく
対応してくれるスタッフを見極めることで、その葬儀会社が一体何を大切に考えているかを垣間見ることができます。1回で分からなければ2回、3回と相談してみましょう。それを面倒くさがったり手間がかかるといった反応をされたら要注意です。
葬儀の依頼をもらうために必死なのか、それとも相談者に寄り添うことに意識を向けているのか「お客様の望む葬儀がどんなものか、どれくらいの予算で執り行いたいのか」をしっかりと聞いてくれて、その意向に沿った提案をしてくれるかどうか、人をしっかりと見ておきましょう。
(5)まとめ
以上、安い葬儀と安くない葬儀の違い、費用についてご説明しました。
重要な部分をまとめると、
・安い葬儀、格安の葬儀はそのままでは内容が不十分な場合が多い
・葬儀に呼ぶ人数、祭壇、仏衣、棺などの種類、グレードで大きく異なる
・お坊さんの供養の内容によってお布施も大きく異なる
・事前相談の時に内容、規模、費用など具体的、詳細な部分まで確認しておく
・葬儀会社に任せきりではなく、自分でも葬儀の規模や予算を予め考えておく
・葬儀会社が何を大切にしているかは、事前相談時のスタッフの対応で判断する
となります。
葬儀は誰もがはじめての経験となるにも関わらず、故人を弔うというとても重要な人生の節目でもあります。
故人、喪主、遺族にとって「執り行ってよかったな」「ここに頼んでよかったな」と思える葬儀を執り行われることを、切に願いこの記事を終了させて頂きます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
もしこの記事を読んで「そのとおりだな」とご共感いただけましたら、私どもでご用意させて頂いている家族葬プランについてもぜひご覧ください。